石の種類と産地
墓石の石目(細かい・大きい)、石色(濃い・白い)は、お客様の目で確認して選ぶことができます。しかし、石質(硬さ・吸水率・変色)は、展示製品をみただけではわかりません。
私ども、石の種類や産地による様々な墓石の特長などを長年の経験をもとに分かりやすくご説明させていただきます。
国産墓石
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庵治石細目(香川県)
品質、価格ともに世界最高トップクラス。特徴は、石目が細かく表面に「斑(ふ)」が浮くという二重のかすり模様がでることです。
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庵治石中目(香川県)
細目に比べると石目が大きく、色合いも白っぽくなります。特有の「斑(ふ)」は中目にもあり、高品質で希少価値の高い石材です。
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青木石(香川県)
石自体に粘りがあり、加工が容易なのが特徴。独自の青みがあり、古くから墓石材として使用されています。
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大島石(愛媛県)
青味を帯びた石目は均一で硬く、吸水率が低いため変色もしにくく艶(つや)もちがよいのが特徴です。墓石としては最適だと言われています。
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天山石(佐賀県)
石目は大きめで、濃い青御影石です。九州を代表する銘石で墓石に大変適した石材なので、年々人気が高まっています。
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北木石・瀬戸赤(岡山県)
岡山県沖の北木島で算出されるベージュ色の石です。特徴的な石色から洋墓・デザイン墓にも選ばれています。
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万成石(岡山県)
岡山市万成地区で採掘される花崗岩。気品のある美しい淡紅色が特徴で硬質で変色しにくい石材です。
外国産墓石
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ポルトガル細目石(ポルトガル)
庵治石に似た青系細目石です。日本における使用実績も長く、外国産石のなかでも最高級墓石材として使用されています。
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アーバングレー(インド)
品質の良いグレー系の石で、変色・つや落ちが少ないため、和墓・洋墓・外柵に多く使用されています。
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黒龍石(中国)
濃いグレー系の中目石です。中国産石材のなかでは、石色・石目・石質ともに屈指の銘石です。
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黒雲石(中国)
近年では黒系の石種も人気があり、その代表格です。和墓だけでなく、デザイン墓にもよく使用されています。
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蓮宝石(中国)
愛媛県の大島石に似たムラがないグレイ系の青御影石です。墓石、外柵の両方によく使用されている石材です。
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飛鳥石(中国)
庵治石中目に似た石で、淡い石色が特徴です。和墓としての使用例が多い石材です。
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白御影石(中国)
石目は白いが硬質で大材も取れるため、巻石などの外柵材として使用されることが多い石材です。
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桜御影石(中国)
ピンク色で色むらがないため、洋墓・デザイン墓に多く使用されています。
女性の方からの圧倒的な人気があります。
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マルチカラーレッド(インド)
赤の地色に黒いマーブル模様が広がっている個性的な石です。赤系の個性的な石色から、洋墓・デザイン墓に使用されています。
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ニューインペリアルレッド(インド)
世界で最も赤い御影石といわれています。硬質なため建築材や洋墓・デザイン墓にも向いています。
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マハマブルー(インド)
紫と青の混ざり合ったようなマーブル調の色合いです。紫系の石は珍しく、個性的なお墓を建てたい方によく利用されています。
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ブルーパール(ノルウェー)
デザイン墓の普及で使用されることが多くなりました。濃い青色の地色の中に光沢のある貝殻が入ったような美しい色の石です。
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オリーブグリーン(南アフリカ)
緑系の石で流れるような黒い模様が混ざった石色が特徴です。建築材やデザイン墓によく使用されています。
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インドグリーン(インド)
重量感があり、石質が硬い高級墓石材です。濃いグリーン系の御影石で、和墓・洋墓ともに人気の石です。
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ラステンバーグ(南アフリカ)
黒御影石ですが、真っ黒ではなく落ち着いた濃淡のある品質の良い高級御影石です。
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インパラブルー(南アフリカ)
黒御影石ですが、大きな特徴があり、石目の中に光の加減で輝くブルーの結晶が入った美しい色の石です。
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インド黒(インド)
黒御影石の中では他の石色が混じっていない真っ黒に近い石です。そのため多岐にわたって使用されています。