お墓は脈々と太古から脈々と伝わってきた、人々の祈りの造形です
人が亡くなったらお墓を建てなければならないという法律は世界中どこにもありません。 ですが、人類は太古の時代からお墓を作り続けてきました。なぜでしょうか?
今から7万年前、ネアンデルタール人が死者に花を手向けていたことが考古学で明らかとなっています。 これがお墓作りの原点ではないでしょうか。従ってお墓は慣習や習慣で建てるものではなく、人類の証とも言える死者への哀悼、 追憶の心、仏教でいうところの供養の心によって建てる祈りの造形なのです。
※(一社)全国優良石材店認定店のホームページより
どうしてお墓を建てるの?
どんなに愛する人や大切な人でも、亡くなればいつかはお墓にいれなければなりません。なぜなら、お墓は亡くなった方の魂が落ち着く場所であるとともに、ご遺族と亡くなった方を結ぶ場所だからです。そのお墓がなければ、魂は行き場所を無くしてしまいます。そうなってはいけないから、誰しもがお墓を建てるのです。
お墓を建てることで、亡くなられた方々の魂がやすらげる「住まい」を作って差し上げるのです。そして、お墓を建てる時期は地域によって多少の違いはありますが、四十九日を過ぎてから百箇日(亡くなってから百日目)の間を目処とするのが一般的です。なにしろ故人の「住まい」ですから、どんなに遅くとも三回忌(亡くなった翌々年の命日)までには建立することが望まれます。
何のために「お墓」の手入れをするの?
この世に生きる人には、食べるものや着るものとともに住むところが必要です。同時にそれは、心が落ち着くところでなければなりません。これは、お墓の中におられる亡き人、ご先祖様も同じです。言いかえればお墓を手入れし、いつまでもきれいに保つことは、生きている人が自分の住まいを快適にするためにお掃除したりリフォームなどをすることと同じ。だから機会があるごとにていねいにお手入れするのです。
なぜ、お墓参りをするの
お墓の中には、ご家族のご先祖様や身近であった亡き人の魂が眠っています。そのため、お参りというご供養をすることにより、魂がいつまでもやすらかでいることを願うのです。そうすることにより、生きているご家族や縁者の方もまた、お墓に眠る魂によって末永く守られ、心の安定を得ることができます。また、風雨にさらされてお墓が汚れていないだろうか、生い茂る雑草に埋もれていないだろうかとお墓のことを気にすることも、心のやすらぎを妨げます。
ですから、お彼岸をはじめとする節気だけでなく、いつでも気軽にお墓参りをすることも、ぜひ実行したい習慣です。